忘却は
人間が生きていくのに必要な
技だ
忘却は
人間が生きていくのに必要な
技だ
大事なものを手からこぼれ落とし
全てを失ってしまった気分なのに
平静を装い
ただ笑っていた
どうしてこの世は
正直ではない人が
本当の事を言わない人が
人間の命運を左右するような
その他全てを決定するような権利をもつのだろう
考えても考えても
わからない
どこにも答えが無い
自分は今、悲しいんだろうか
この気持ちにはどんな名前が付くんだろう
何と呼ぶのが相応しいのか
考えてもわからなかったよ
歳を重ねて重ねて重ねていったら
その時いつか
わかる時がくるのかな
いつか
これだと思う答えに辿り着くんだろうか
それとも
気付いている事があるのに知ろうとしていないだけなんだろうか
研究室の外が騒がしい…。何だろう。
「代王星食品の販売です、いかがですか〜?地球人よりも負荷のかかる環境で重宝されています。調味もしっかり!賞味期限も地球の食品よりも日持ちしますよ〜!」
……、、、日持ち?
…賞味期限が、物質の腐敗が…遅い?
少し考えるだけでも勘づいた。
「水分…水分だ!!」
ミネラルウォーターや腐りにくい調味料を使うんだろうか。まるで黄金比なんだろうな、細菌まで管理されるような環境なんだから。
それにしても地球人は地球人として生きるのがプライドってものではないのか。なんでも流行りに乗っかってれば良いという訳ではない。でも気にはなる、周りが気にしているから自分も気になるんだろう。
厄介だ。
自分もいっその事代王星人だったらよかった、こんなに悩むこともなかっただろうに。次に夢を聞かれたら必ず、違う惑星の人間に産まれてくること、と答えよう…キャラクター作りにもなるだろうし。
もっと研究によって自由になれると思っていた。職業のおかげで人間としての幅が効かせられるようになると思っていたんだ、なのにどうにもなっていない…。何も解決していない…。
あれから何も、変わっていないんだ。
※この回はフィクションの創作話となります。今までのような詩、歌の様な内容とは異なりますが時間が許す限り続編を考察していきます。今後ともよろしくお願い致します。
空気みたいに漂うから
この存在を赦してよね
いつかもこんなことを書いたっけ
自分以外の人はこの世界を広げる達人で
そちら側には行けないし
そうなれそうにもない
鏡に映る姿は怯えだったのよ
人の無償の優しさに怯んでいたの
大丈夫になりたいわ
そういうのが
平気になりたいわ
(クレーム冊子次のページへ)……
代王星の目的は言わば自国(星)戦争によって犠牲になった他星、地球人の保護だ……。
問題解決を目的としているんだ……。
でもこちらからすれば渡りに船、向こうからすればただのお荷物惑星ではないか…。何故交易を続けるんだろう…研究対象なだけか?……
そして何故彼らの活動とこちらの環境が繋がっているように感じるんだろう……。冷静になって考えてみても単一の惑星同士、その上に乗せられた生物の端々が身勝手な交流を続けているだけではないか。妙な連帯感に安心すらしている…。
それに…(まあこれはこの仮定した情報を知っている者だけの話になるが)こちらだけが害を被る交易を続けるなんて地球侵略ではないのか。いつか観た映画『宇宙戦争』が思い浮かんだ。
重力の項目(ペラペラペラ…)
何ページあるんだろうまだ終わらない研究らしいが…「地球の重力よりも負荷が強い…」
計算式が無数に書かれているが、結局のところ病の原因はこれなんじゃないのか?
「地球の遠心力を含まない天体からの…………」万有引力と地球の自転の遠心力を計算しなくて良いのか……なるほど。
高山病とか色々あるけど環境が違うんだからいつもと同じ生活をしていたら体がついていかなくなるのは当然のような……星が違うんだもんなその域を超えているか……。
《④へ続く》
※この回はフィクションの創作話となります。今までのような詩、歌の様な内容とは異なりますが時間が許す限り続編を考察していきます。今後ともよろしくお願い致します。