ロミオとジュリエットの映画が好きで再放送の度に見ている。
はじめて観たのが幼稚園の頃くらいだった。
当時はロマンチックだと思っていたものだ。
しかしふんわりとした生活の中にある現実に同時に着目している。
最近この話を好きではなくなった。
観ていて羨ましさすら感じていたのに
主人公とヒロインの悲劇を見るに耐えなくなった。
もうハッピーエンディングが良い。
どのような映画においても
わざわざ悲しくなる話を知る必要などないからだ。
そういえば私はあの世界観が好きだったのだ。
底知れないはかなさが漂うあの映画の雰囲気が。
デザインされたものではなく
自然と生み出された情景に見入っていただけだった。