研究室の外が騒がしい…。何だろう。
「代王星食品の販売です、いかがですか〜?地球人よりも負荷のかかる環境で重宝されています。調味もしっかり!賞味期限も地球の食品よりも日持ちしますよ〜!」
……、、、日持ち?
…賞味期限が、物質の腐敗が…遅い?
少し考えるだけでも勘づいた。
「水分…水分だ!!」
ミネラルウォーターや腐りにくい調味料を使うんだろうか。まるで黄金比なんだろうな、細菌まで管理されるような環境なんだから。
それにしても地球人は地球人として生きるのがプライドってものではないのか。なんでも流行りに乗っかってれば良いという訳ではない。でも気にはなる、周りが気にしているから自分も気になるんだろう。
厄介だ。
自分もいっその事代王星人だったらよかった、こんなに悩むこともなかっただろうに。次に夢を聞かれたら必ず、違う惑星の人間に産まれてくること、と答えよう…キャラクター作りにもなるだろうし。
もっと研究によって自由になれると思っていた。職業のおかげで人間としての幅が効かせられるようになると思っていたんだ、なのにどうにもなっていない…。何も解決していない…。
あれから何も、変わっていないんだ。
※この回はフィクションの創作話となります。今までのような詩、歌の様な内容とは異なりますが時間が許す限り続編を考察していきます。今後ともよろしくお願い致します。