ココ何年も
よく分からないと思う本を買ってしまう。
読んでもやはりよくわからない。
わからないし何が言いたいのかさえ分からないようなことが書いてある。
厳密に言えば意味はわかるのだが、共感はできないということだ。
その時なぜこれを選んだのだろう。
装丁が良かったから買ってしまったのだろうか。
わけがわからない本をわけがわからないと思いながら読んでいる。
わかろうとしても本当にわからない。
なんなんだろう。
著者の言いたいことがなにひとつわからない。
この本たちはなぜ私の前に現れるのだろう。
そういえば十何年ほど前買ってはいけないものをリスト化した本があった。
内容が面白くてすぐに読み進めたのを覚えている。
そこに載せておいてほしいくらいだ。
それとは別に
こんなものがあればいいのに
というものを著者がイラストで説明した絵本が家にあって子供ながらに関心を持って見たのを思い出した。
少しだけ不安な気分になるのに、面白おかしくて明るい気持ちになったのを覚えている。
絶妙なバランスで描かれているその絵本は色合いが渋いというのにセンスで溢れていた。